おおかみこどもの雨と雪

前の2本のようにすぐに面白かったなぁって思える
作品かと思って行ったので期待を裏切られた。


しかし、変わった映画だった。
いい意味で期待をいっぱい裏切られて
次に一体何が起こるかわからない。
でも、はっきり言って見終わった後、気持ち悪い。

旦那の過去(家族)は、語られるが、彼女の過去、
親については一切語られない。
結婚したり子供ができても一切顔を出さない。
だから、スゴく気持ち悪い中の一つ。


三人の家族の成長物語で
三人だけでで生きていこうとしようとするが、
ご近所さんにいっぱいお世話になりながら
大きくなっていく。


せっかく出てきたおじいちゃんたちだが、いいキャラなのに
農業の事だけを教えて消えてしまう。
これも気持ち悪い。

弟に関して言えば、
小学校に入る前ってもっとご近所さんの
同じ歳の幼馴染ができたり
あのおじいちゃんたちが、もっと彼と関わったりして・・・。
と言うか、あのご近所さんたちが、彼をほっとくのだろうか?
いやでも関わってくる人たちでは、ないのか?
狼にならなくてもいい選択があったのではなかったのか?
これも気持ち悪い。


引っ越して来たばかりの彼がお姉ちゃんに避けられているからって
あんなに追い回すだろうか?
元々仲が良くて避けられてる『時かけ』とは明らかに違う。



姉ちゃんの秘密の告白は、この話に必要だったのか?
しかも、幼馴染の彼女(親友)ではなく、なんで彼?
これも気持ち悪い。


狼と人間の間の子なんて話は、ファンタジーなんだから
もっと、ファンタジーな終わり方が在ったんじゃないのか、
お姉ちゃん独りで告白するのではなくて
何かで偶然村人にバレるんだけど「あら、そうだったの?」ってな感じで・・・。
あの村人たちは、誰も狼人間でも気にしないとかね。
『だって、私たちは、あの子達が良い子って知ってるもの。』
空飛ぶ豚もいるんだし。
豚と人間が共存する世界を受け入れるお客さんなんだから。


ヒットしてると言う事は、私の方がおかしいんでしょうね。
宮崎さんが漫画映画からジブリで物を作り始めた頃に感じが似ている。
私が見たいものと世間一般が見たい物のギャップが、生まれる所為だろうか?