クロニクル

映画評論家の町山さんが紹介してて気になっていた作品。
アメリカ版アキラとは、聞いていたがまさに。
病弱の母、荒れている父、
いじめられっ子でビデオカメラにしか興味がない主人公。


いろんな意味で傷付くのを恐れている。
他人と上手くコミュニケーションがとれない。
だが、人気者の同級生と同じ体験を(女の子と話したり、その先も)
したいとも思っている。
しかし、それをお膳立てしてくれても
それに対応できる対応力が、無い事も思い知らされる。
結局、人気者は、それだけの対応力が在る事を
知って自分のダメさが、明らかになるだけ。


自ら暴力を振るう度胸はないが、
仕返しをしたいとは心のどこかに持っている。
超能力は、直接手が触れてないという自らは手を下していない感。
自らは、傷がつかない、痛まない。
他人に命令を下してる感。
人間関係が上手くいかない主人公に
持たせてはいけない道具の一つになっている。



同じ高校生が、宇宙人をやっつけちゃう映画とは、
見終わった後の気持ち良さが、随分と違うもんだね。


後先考えない頭の悪さ、今の苦痛を無くすために力を使って
悪い方向にどんどんハマって行きモンスターになるしか
無い。



鉄雄もそうだけどアメリカで言えば
『ボーリング・フォー・コロンバイン』。
世界が、ご近所しかなくて知識としてチベット何て言うのもあるけど完全に別の世界の話。
この状況をどうにかするにはもう命を断つしかない。
自ら死ぬ勇気もないから、いとこに殺してもらう。